運がいい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
運が良くなる方法があるのなら、それを知りたくない人はいないはずです。
人生の成功を左右する最大の要因は「運」であることがわかっています。
私たちの成功は、個人の能力よりも予期せぬ幸運の方が人生への影響は大きいのです。
まず最初に、具体的にどのくらい運の影響があるかを見ていきます。
「世界の金と地位の44%は、幸運な2%の人間に独占される」
これは、人間の40年に相当する時間をシミュレーションの結果です。
生まれつきの才能を固定値にしている点に不満が残りますが、現実でも似たようなデータが出ています。
また、もっと現実的な例があります。
「大ヒットの発生時期は本質的にランダム」
これは、映画・小説・音楽・科学などの分野でランダム性と個人の能力が「ヒット作の誕生」にどう影響するか調べました。
その結果、ヒットの発生時期は本質的にランダムであり、「売れる作品や大きな発見はいつ生まれるのか」は全く予想できないというものでした。
つまり、キャリアの初期にヒットが生まれるのか、それとも人生の最後の作品がヒットするのかは完全にランダムであり、ランダム性は個人の能力やスキルがもたらす影響よりも大きいのです。
この2つの研究を見た時に、運が人生に及ぼす影響力の高さを感じたのではないでしょうか。
運が良い人の特徴とは
では実際、運がいい人というのはどういう人なのでしょうか。
今回参考にしている『運の方程式』という本では、運がいい人の特徴を「運の方程式」として公式化しています。
その運の方程式とは、
「幸運=(行動×多様+察知)×回復」 です。
この公式を見ても、まだよくわからないという方が多いと思うので、具体的な特徴を挙げたいと思います。
その特徴とは、
- 開放性の高さ
- 察知力の高さ
- 特定の行動を継続する能力
- 逆境力の高さ
これらが高い人は運がいい人と言えます。
そして、この4つの特徴は鍛えることが出来るのです。
天才と凡人を分けるのは好奇心の有無
天才に共通する性格とは何か?を調べた研究によると、
同世代の人間よりも知性が突出した存在である天才に共通する性格とは、「開放性の高さ」だったのです。
つまり、「天才と凡人を分けるのは好奇心の有無だ」ということです。
「人生の幸運は試行回数で決まる」というフレーズがあるように、良い運をつかもうと思ったら、人生におけるチャレンジの回数を増やす必要があります。
運が悪い人は、察知力が低い
新しい経験と知識をいくら積み重ねても、身の回りに起きた良い偶然をキャッチできなければ意味がありません。
そのため、察知のスキルが必要になります。
実は、運が悪い人はこの察知力が低くなっている場合があります。
運が悪い人の傾向として、ネガティブな情報に意識が向きやすいことで、視野が狭くなってしまいます。
これは、ネガティビティ効果と呼ばれ、交通事故の経験がある人はこれが原因だったりします。
詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
また、「知的謙虚さ」も重要です。
いつまでも自分の考え方にしがみついていたら、運をつかむのは不可能です。
そして、もしあなたが「私には知的謙虚さがある」と感じたなら、それは危険信号です。
「人生においては、ほとんどの人がもう少し自信を失った方が良い」という言葉があるように、世の大半の人が、「私には知的謙虚さがある」と思い込みやすいのです。
天才は「幅広い実験」と「一点集中」をくり返す
運を存分に活かすには、多彩な行動だけでは足りません。
特定の行動を継続する能力があることで、運のポテンシャルを引き出すことが出来ます。
そこでいったん、「ホットストリーク」という現象について考えてみます。
ホットストリークとは、ギャンブルの世界でおなじみの言葉で、連勝が続く状態のことを言います。
いわゆる「勝利が勝利を生む」状態のことで、「人生の確変状態」とも言えます。
これはギャンブルの世界だけではなく、スポーツ・アート・ビジネスなどでも似たような現象が起きることは珍しくありません。
では、このホットストリークに入るにはどうしたら良いのでしょうか。
その方法は、「幅広い実験を繰り返し、何らかの成果が上がった後は、1つの対象に集中して取り組む」というものです。
また、幅広い実験をした後に、ひとつに絞らなかったり、ホットストリークが落ち着いた後で、再び幅広い実験に戻らなかった場合、その後のホットストリークの発生率は大幅に下がります。
つまり、「幅広い実験」と「一点集中」をくり返すことで運を正しく活かせるようになります。
幸運の量が増えれば、不運の量も増える
最後に、逆境力の高さです。
私たちが運をつかもうと思ったら、その過程で必ず逆境に出くわします。
なぜなら、幸運の発生率を上げるには行動の量を増やすしかなく、行動の量を増やせば自ずと不運の量も増えるからです。
ここで成功した科学者や企業に見られる統計的な特徴を調べた研究を紹介します。
その結果、わかったことは3つありました。
- キャリアの初期に失敗を経験した者の方が、後年により大きな成功を手にしていた。
- 最初の失敗から2回目の失敗までのスパンが短いほど、3回目の成功率が高い。
- 手痛い失敗を経験したあとで、すぐに原因の分析に取り組んでいた。
つまり、逆境力の高さとは、挫折からすぐに立ち直り、失敗を糧にする力と言えます。
人生は運ゲーである
くり返しになりますが、人生の成功を左右する最大の要因は「運」です。
世に出回る成功の秘訣の多くは、運のおかげである事実を指摘していません。
その理由は、運という曖昧なものではなく、すべての成功に明確な理由を求めるからです。
今回参考にした『運の方程式』では、その事実を明確にし、運の方程式として4つの能力を鍛えることで、運をつかむことが出来ると主張しています。
具体的なトレーニング方法は本に書いてあるので、ぜひ読んでみてください!
人生の成功を掴みたい方は、おすすめです!!
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